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建築学科の歴史

2010年に創設100年を迎えた建築学科は、日本の建築教育を担う大学機関として、工部大学校造家学科(現在の東京大学)に次ぐ歴史をもつ、私学として最初の建築教育機関です。
市民社会・民間での建築活動の浸透と発展を理念に掲げ、1909年4月の高等予科の開講ののち、1910年9月に建築学科の本科の授業が開始されました。
開設に際しては、総長大隈重信・学長高田早苗からすべてを任された新進気鋭の佐藤功一があたり、その尽力が伝えられています。
東京タワーの生みの親の内藤多仲(構造)や、岡田信一郎(設計)、伊東忠太(建築史)、今和次郎(意匠)などを招き、
今井兼次、佐藤武夫、木村幸一郎といった初期卒業生に受け継がれ、スクールカラーを形成して来ました。
設立の初期から、製図、意匠論、構造、材料、設備、施工、法規、都市計画といった多様な分野を網羅し、歴史のなかで教育方針、カリキュラム、活動範囲を拡充させてきました。
それぞれの専門性の習得とともに横断的・協同的な姿勢を兼ね備え、現在にいたるまで社会で広く活躍する多くの卒業生を送り出しています。

略年譜

(西暦) (内容)
1882 東京専門学校創設
1902 早稲田大学と改称
1908 理工科を設置
1909 建築学科予科の授業を開始 早苗会設立
1910 建築学科本科の授業を開始
1911 早稲田工手学校開校 稲友会設立
1913 建築学科第1回卒業生11名 工手学校第1回卒業生16名を送り出す
1920 新大学令発布に伴い学部および大学院設置 理工学部建築学科へ改称
1925 早稲田大学図書館 (今井兼次)竣工
1927 早稲田大学大隈記念講堂 (佐藤功一、佐藤武夫ほか)竣工
1928 早稲田高等工学校開校 稲工会設立
1939 早稲田大学専門部工科開校 甍会設立
1940 理工学部研究所を設置(1943に理工学研究所へ改組)
1949 新制早稲田大学開校 第一理工学部建築学科・第二理工学部建築学科を設置
1951 新制大学院研究科(修士課程)を設置
1951 稲門建築会設立(早苗会・稲友会・稲工会・甍会を統合)
1953 新制大学院研究科(博士課程)を設置
(西暦) (内容)
1957 耐震構造研究館(現・内藤記念館)竣工
1963 大久保キャンパス理工学部校舎(第1期工事)竣工(安東勝男、松井源吾)
1964 産業技術専修学校開校
1965 大久保キャンパス理工学部校舎(第2期工事)竣工(安東勝男、松井源吾)
1967 大久保キャンパスに移転
1968 理工学部建築学科へ改称(第二理工学部廃止)
1968 早稲田大学専門学校(旧・産業技術専修学校)開校
1983 早稲田大学本庄高等学院(穂積信夫)竣工
1987 早稲田大学所沢キャンパス(池原義郎)竣工
1993 理工学総合研究センターを設置(理工学研究所を改組)
2000 学部・大学院6年一貫カリキュラムを導入
2001 早稲田大学専門学校を芸術学校へ改称
2001 創成入試(AO方式)を導入
2003 大学院建築学専攻を開設
2006 理工学部を創造理工等3学部に再編
2008 学部・大学院JABEE認定
2010 建築学科創立100周年

早稲田大学建築学科出身者・在職者による受賞歴

日本芸術院賞

(西暦) (受賞者) (作品名)
1966 今井兼次 桃華楽堂
1967 佐藤武夫 建築文化の向上に対する多年の業績により
1989 内井昭蔵 世田谷美術館
1989 池原義郎 早稲田大学所沢キャンパス
1990 阪田誠造 東京サレジオ学園
(西暦) (受賞者) (作品名)
2003 栗生明 平等院宝物館
2004 宮本忠長 松本市美術館
2008 鈴木了二 金刀比羅宮プロジェクト
2010 古谷誠章 茅野市民館

村野藤吾賞

(西暦) (受賞者) (作品名)
1989 阪田誠造 東京サレジオ学園
1991 木島安史 熊本県立東稜高等学校
2000 内藤廣 牧野富太郎記念館
2005 鈴木了二 物質試行47 金刀比羅宮プロジェクト
(西暦) (受賞者) (作品名)
2006 栗生明 国立長崎原爆死没者追悼平和祈念館
2007 菅順二 竹中工務店東京本社新社屋
2009 入江正之 実験装置/masia2008

吉田五十八賞

(西暦) (受賞者) (作品名)
1978 内井昭蔵 東京YMCA野辺山高原センター
1983 石井修* 目神山の家8
1985 石山修武 伊豆の長八美術館
1987 いるか設計集団 脇町立図書館
(西暦) (受賞者) (作品名)
1987 宮本忠長 小布施町修景計画
1989 阪田誠造 東京サレジオ学園
1993 内藤廣 海の博物館
*早稲田高等工学校建築科

日本建築学会賞受賞歴

(西暦) (ジャンル) (受賞者)   (内容)
1971 大賞 今和次郎   考現学・生活学の提唱と建築計画に対する一連の貢献
1972 大賞 村野藤吾   永年にわたる優秀な建築の創造活動による建築界への貢献
1977 大賞 今井兼次   近代建築のヒューマニゼイションによる建築界への貢献-作家研究と作家活動の詩的統合
1987 大賞 鶴田明   金属系構造物の発展に対する多年の貢献
1990 大賞 小堀鐸二   地震工学の発展に関する一連の功績
1991 大賞 井上宇市   建築設備の発展に貢献した功績
1995 大賞 谷資信   建築構造学に関する研究と建築技術普及に寄与した功績
2008 大賞 尾島俊雄   都市環境工学の発展に対する貢献
1937 学術 佐藤武夫   中空壁の遮音効果
1938 学術 伊東正文   小学校校舎の衛生に関する研究
1939 学術 十代田三郎   木材の腐朽並びのその防止に関する研究
1940 学術 木村幸一郎   採光に関する研究
1941 学術 川島定雄   二重版の音響伝達損失に関する研究
1942 学術 鶴田明   構造用新特殊製鋼の工作物について
1949 論文 南和夫   筒基礎の研究
1952 論文 太田静六   寝殿造の研究
1953 作品 村野藤吾 丸栄百貨店
1955 作品 村野藤吾 広島世界平和聖堂
1958 論文 小堀鐸二   建築構造の耐震工学的基礎的研究
1958 技術指導 竹内芳太郎   農村建築の改善指導に関する研究
1959 作品 今井兼次 大多喜町役場
1959 作品 佐藤武夫 旭川市庁舎
1962 作品 今井兼次 日本26聖人記念館
1962 作品 安田臣(連名) 大分県庁舎
1962 作品 吉阪隆正 アンネフランセ校舎
1962 論文 渡邊保忠   日本建築生産組織に関する研究
1963 作品 菊竹清訓 出雲大社庁の舎
1964 五輪特別 井上宇市・中山克巳   オリンピック代々木競技場および駒沢公園の企画設計並びに監理
1964 作品 横山公男 大石寺
1964 作品 村野藤吾 日本生命日比谷ビル
1965 作品 圓堂政嘉 山口銀行本店
1966 作品 太田隆信 大阪府総合青少年野外活動センター
1967 作品 安東勝男・松井源吾 早稲田大学理工学部校舎
1969 万博特別 菊竹清訓・尾島俊雄   日本万国博覧会基幹施設のレイアウト(業績)
1970 作品 内井昭蔵 桜台コートビレッジ
1972 論文 尾島俊雄   空気調和設備の熱負荷特性とその経済性に関する研究
1972 論文 大岸佐吉   コンクリートのレオロジー挙動に関する研究
1972 業績 明石信道   旧帝国ホテルの実証的研究
1973 作品 池原義郎 所沢聖地霊園の礼拝堂と納骨堂
1973 作品 佐藤武夫   北海道開拓記念館
1975 業績 島貫祟(連名)   空気調和設備のコンピュータコントロールシステムによる高品質制御と省エネルギー化
1976 作品 山崎泰孝 善光寺別院願王寺
1976 作品 穂積信夫 田野畑中学校および寄宿舎
1977 作品 阪田誠造 東京都立夢の島総合体育館
1977 論文 若松孝旺   建築内の煙の流動性状とその制御設計に関する研究
1978 論文 谷資信   耐震要素の配置と復元力特性に関する一連の研究