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建築学科/建築学専攻の概要

早稲田大学の建築学科/建築学専攻は、私大の建築系学科・大学院として最古の歴史を持ちます。1909年の学科創設以来、数多くの優れた人材を輩出し、国内外から高く評価されています。一貫して実学としての建築教育を行い、研究と設計を有機的に結びつけた多くの建築作品や研究実績を残してきました。教員や卒業生が手がけたユニークな建築群は「早稲田建築」と称され、建築文化の発展に貢献してきました。 2000年度より、建築学科と学部大学院建築学専攻を一貫する6年間の教育課程を実施し、国際社会、UNESCO / UIAの建築教育憲章(1996年制定)が要求する、建築の専門教育期間を5年以上とする基準にも適合しました。現在約7割の学生が大学院に進学し、多くがUNESCO / UIAが求める教育課程を修了しています。学科を卒業し社会に出た場合でも、将来大学院に進学し、二年間の教育を受けることで建築教育憲章の基準を満たすことができます。人々が健やかに暮らし、学び、文化を創造していく上で欠かせないのが、生活の舞台としての建築と都市です。建築学科/建築学専攻は、歴史、環境風土と共生し、世界に誇れる建築文化の確立に寄与することをめざしています。豊かな生活環境を社会に提案していく立場から、世界の多様な地域固有の伝統と文化に根ざす広義の建築デザインを学びます。そのデザインは意匠設計のみならず、すべての分野に通底する建築学の両輪をなす芸術と工学とを融合したものであり、建築の修復、保存再生、快適性、安全性、持続可能性、まち並みの再生や市民参加の方法論を含んだ、統合的なデザインです。また、創設以来のすべての学科、研究科、専門学校等の全学生ならびにすべての卒業生・修了生が会員となる「稲門建築会」と建築学科教室との日常的な交流があり、学科や研究科の教育内容や育成する技術者像に関し、実社会からの要請を折節に触れて取り入れる機会としています。

創造理工学部建築学科

建築学科では一貫して実学としての建築教育をモットーとし、研究と設計を有機的に結びつけた多くの研究実績を残してきました。多くの専任教員が、設計実務と建築学の研究教育を融合した活動や、日本固有の風土に根ざす建築デザインの研究を行い、かつ優れた建築作品を数多く残しています。本建築学科の歴史は、その専任教授陣に創設以来常に多くの実践的建築家を擁し、また構造、設備、都市計画などの設計の分野、環境、防災、建築生産の工学分野、さらには国内外の歴史遺産の保存修復など、およそ建築を取り巻くあらゆる分野において学問研究と実践を両立する、優れて実学的な教員団を構成しています。こうした伝統的な本建築学科の特徴を十二分に発揮するよう、現在の建築学科の教育内容が設定されています。本建築学科の教育の特徴は、2000年以来の学部と大学院修士課程を一貫させた「6年制カリキュラム」にあります。学部1〜3年次の前期3年間を「建築基礎教育期間」として、国内外の建築史、現代社会の要求に応える建築・都市デザイン、その様々な表現方法、われわれを取り巻く身近な生活環境から地球環境までの諸問題、都市のインフラや防災の技術、地震などに対抗する構造力学、建築生産など建築学全般の広範な知識を身につけることを目的としています。これらの知識を統合する力を養うのが、並行して課される設計演習や設計製図を中心とした豊富な実技系科目であり、より総合的な建築表現および創造的な建築を生み出すトレーニングが行われています。学部4年から修士課程2年次にわたる後期3年間を「建築専門教育期間」とし、建築芸術分野と建築工学分野に分かれて、主として研究室をベースに専門的内容の知識や調査・分析・問題の抽出、創造的な提案を行うための科目が配置されています。ここでも単純に専門分化せず幅広い分野の先端的知識を学び、また異分野の学生や教員が協働して、特に修士課程レベルでは国際的なコミュニケーション力を培って、国内外の実社会の課題に対する問題解決、実践的提案を行うためのトレーニングを行っています。このように本建築学科では、建築学の両輪をなす芸術と工学を融合した広義の「建築デザイン」の方法を学び、学部の最終年度にあたる4年次の卒業論文および卒業計画の両方を履修して、学士課程4年間の学習・研究成果を深化させることを主眼としています。またその後、大学院へ進学する者は、建築学専攻・修士課程において各研究指導分野に応じた高度な専門分野の学習・研究を行いながら、単に専門的深化に留まることなく建築に対する計画者としての広い視野と高い見識の修得を目指して修士論文または修士計画などの研究へと進みます。

創造理工学研究科建築学専攻

 建築学科の大学院である建築学専攻には、建築学科卒業生の約70%が進学し、それぞれの専門性を更に高めます。その一部は博士課程へと進学し、多くが大学教員、国立研究所、民間研究機関等の研究者として国際的に活躍しています。大学院では、学生自身が選択する研究指導教員の研究室に所属し、上級生と共にデザインの研鑽や研究に取り組み、専門分野における各人の能力をさらに高めます。研究室では、本学卒業者に加え、他大学からの入学者、留学生、社会人学生、また共同研究を行う民間企業や自治体関係者等も加わり、実社会と等しい設計活動や研究、演習が行われます。ここでの経験やネットワークが、社会人と活躍する礎となります。教員の専門分野は建築や都市のデザイン分野、東西の歴史を考究し文化財の保護や修復などにあたる分野、環境や防災、サステイナビリティの向上に取り組む分野、構造物の耐震性、免震や制振、センシング分野、建築物の品質や生産性向上、マネジメント分野など多岐にわたり、実社会の様々な実務に対応すると共に、社会が直面する新しい課題に取り組んでいます。学生は研究室に所属してそれぞれの専門性を高めると同時に、専門性を活かした分野横断的協働ができるよう、特論科目や演習、インターンシップを通じて他分野を理解し、融合する力を身につけます。修士課程修了時には、全ての学生が修士計画、もしくは修士論文を提出します。優秀な修士論文の成果は建築学会をはじめとする国内外の学会で発表され、広く共有されて実社会で利用されています。建築学専攻では、2018年度より英語学位プログラムを開始予定です。より多くの留学生が研究室に加わることで、より国際性豊かな環境の中で、共に研鑽できることを目指しています。

建築学科および建築学専攻は建築芸術学分野と建築工学分野から構成されています。建築史は各時代の建築表現や技術、また社会と建築の関連を幅広く学びます。近年ではエジプト、カンボジアのアンコール、ベトナムのフエなど海外の歴史遺産の修復保存も手がけています。建築計画は建築家として活躍する教員による実践的な設計演習を中心に、国内外で活躍する建築家や建築企画者の養成を目指します。都市計画は徹底した現場での演習を基礎に、都市デザインから市民参加のまちづくりまで実践的に研究するとともに、職能確立のための人材育成をおこないます。環境工学は環境エネルギー問題への対応をめざし、建築設備、建築環境、都市環境、防災工学の技術や理論を研究します。建築構造は建築物の安全性を確保するため、地震工学、耐震構造、振動工学、弾性力学、曲面構造、土質・基礎工学から構造信頼性、構造制御、制震構造、免震構造まで幅広く研究します。建築材料及施工は新素材、新構法や施工技術の開発や生産管理などの実務に直結する課題について研究します。学部・大学院を通して、2007年度より、学部および大学院修士課程の合計6年間を対象とする。JABEE(日本技術者教育認定機構)の教育認定を目指した新カリキュラムをスタートさせ、教育のさらなる充実を図ります。