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建築学科の授業

建築と社会1

本科目は早稲田大学で行われる建築教育科目の原点として位置づけられる。建築は社会的な存在であり、建築家など、建築に携わる人間は、建築を通して生活空間や都市の環境を操作することにより人々と社会に対して大きな影響を与える。早稲田大学建築学科では、大隈講堂の建築に伺い知る早稲田大学建学の精神を継承して今日に至っているが、その伝統の積み重ねと、新しい技術とが巧みに融合されてよりよい社会の形成に寄与することを目的としている。本講義では、建築家が多様な分野において社会とどのように関わりながらその使命を果たしてゆく事が可能であるかについて、比較的身近な問題を例として講義する。また、1年次に世界的に第一線で活躍する講師陣の講義を直接聴講できる貴重な機会でもある。

建築表現Ⅰ1

建築の世界に入る第一歩としてはまず、立体物を正確に把握する能力が重要である。
ここでは、早稲田大学西早稲田キャンパスの観察とデッサン等を通じ、早稲田建築の伝統にふれると共に、都市的なスケールの観察を通じ、地域に固有の歴史風土を理解する視点を涵養する。また、内外の代表的な建築物のトレースを通じ、平面図、立面図、投影図等の作図方法、CAD を用いた製図方法の基礎について学ぶ。

建築表現Ⅱ1

図面を写すこと、図面から模型をつくること。この基本的な行為の深い習得を基本とする。 さらに高度な図面の読解を通して、二次元と三次元の情報を結びつけて想像できる、立体把握能力を培うことを授業の目標とする。
そのために幅広い国際性と「早稲田建築」のエッセンスをもった先達の二人の建築家による作品のトレースを中心に授業を行っていく。ひとつは北欧の建築家、アルヴァ・アアルト設計によるコエタロ・セイナッツァロの町役場であり、もうひとつは今井兼次の作品である大多喜町役場である。
それらを題材として、図面、模型、CGなど、手描きとデジタルツールを用いたさまざまな建築表現を修得する。

設計演習A1

建築意匠のみならず、建築史・都市設計・ランドスケープの視点から、建築・都市を見る(診る・観る)、計る(測る・図る)、記述することの演習をおこなう。
各教員ごとのスタジオ(グループ)に分かれ、即日課題を原則とする少人数のデザイン指導を行い、3週ごとのローテーションで各スタジオを巡る。