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建築学科の授業

設計演習F4

設計演習Fは、主に都市計画系の研究室に配属された学部4年生が履修する授業です。都市・地域デザインの方法を、フィールドワークを通した演習と関連する講義を通し、建築や公共空間の設計に至るまでの一連のプロセスと方法を身につけることを目的としています。履修者は地元行政や関係者の生きた声に耳を傾け、社会的に意義のある提案をまとめることがもとめられます。本演習の特徴は、グループ作業による現地でのフィールドワーク、少人数制の密度の高い指導、演習成果の地元関係者への還元にあります。

毎年の成果をブックレットにまとめています。


https://www.design-exercise-f.org/

2016 東京都江東区 

2017 埼玉県さいたま市

2018 東京都中央区

2019 群馬県草津市

2020 東京都新宿区

2021 静岡県焼津市

2022 埼玉県川口市

設計演習G4

学部四年生と大学院生を対象とした演習科目である。学年の違う学生同士が同じ設計課題に取り組むことがこの講座の一つの特徴である。
課題への解答よりもむしろそこに至るプロセスを重要視し、各回の提出物に加えて、授業時間内にスタジオでのスケッチ、作図、模型製作などの実習作業を介して教員との密な議論が展開される。
そのため、課題のプログラムや求める作業内容は個人によって異なるり、学生個人の才質に即した構想力と建築にまとめ上げる力を養成することが目的である。
学部四年生は、歴史的視座に基づくデザイン構想力と充分な作図能力の獲得が目的とされる。 大学院生は、自身のテーマを拡張、発展させていく構想力の獲得が目的とされる。修士設計や修士論文につながることも見据え、オリジナルのポートフォリオを作成する。
教員には都市計画・建築設計の実務から芸術活動まで幅広い分野の中で第一線を行く外部講師を招き、見学会や有識者、学識者を招いた講義も行う。
中間講評会、最終講評会の2回の講評会は公開講評会として、通常の指導教員に加えてその都度課題に即した専門家を招聘して学生が実社会に接する機会を出来るだけ多く作るようにしている。

卒業計画4

卒業計画は、建築学各分野で学習した知識を統合する設計製図の最終年度科目であり、同時にその後のさらに専門に分化して行われる大学院での学習や実社会での実践のための初歩として位置づけられる。
学部を通して習得した様々な知識や技能をもとにして、各自がその後に引き続き研究または実践をしたいと考える建築・都市のテーマに関し、これを具体的な設計・計画の形へ統合し、提案するものである。
これは、2005年から実施された共同設計である。メンバーは異分野の3名のグループを構成し、共同して取組む。
将来実社会において必須となる異分野共同での作業を予体験するいわばシミュレーションであり、また互いの専門分野を理解し、議論し合うことを通して、幅広い視野の獲得と自らの専門性に対する高い意識の涵養を企図している。
専門分野の研究を背景とし、実地調査によるもの、文献研究によるもの、理論的研究によるもの、実験によるもの等を統合化したものが期待される。
各自の分野は、各自が選考する卒業論文指導の研究テーマによる。
建築芸術分野(建築計画系、建築史系、都市計画系)、および建築工学分野(建築環境設備系、建築構造系、建築生産系)の両方のメンバーが含まれ、メンバーの3人は必ず異なる分野で構成し、建築計画系、建築史系、都市計画系、建築環境設備系、建築構造系、建築生産系の各系から、原則として1名以下とする。
計画案を作成後、全グループが建築学科全教員の前でプレゼンテーションをして提出となる。
その中でも特に優秀な作品数点に関しては、年度末に大隈講堂で発表することとする。

卒業論文4

学部の最終学年には、大学4年間で学んだ実績を集大成しながら、自らの興味を有するテーマに対して深く研究し、成果を論文として取りまとめてゆく。卒業論文は、各研究室に分かれて指導教員の指導を受け、フィールドワークや資料収集、実験および解析などを通して建築と都市が抱える諸問題を解決する総合的な能力を養っていく。
自ら課題を発見し、テーマを設定し、計画的に作業を遂行していく能力を培っていく。
大学院生との共同研究となることも多く、指導教員のみならず、大学院生との議論や共同作業を通して水準が高められて行く。
その成果は各分野毎に開催される審査会にてクリティークが行なわれ、優れた成果は学会等でも発表される。
また、大学院進学者はその研究の連続が修士論文、修士計画に発展する場合も多い。

修士論文5,6

修士課程の最終年度においては、各研究指導分野に応じた修士論文の研究を行なう。
修士課程においては専門的深化とともに、建築や都市に関する広い視野と高い見識を持った技術と教養を身につけることが目標とされ、互いに関連しあう異分野の学生との共同作業を通して論文がとりまとめられることも少なくない。
また、一般市民や行政との恊働作業を通して現実社会のニーズに合わせた実践的な研究に取り組む学生も多く、得られた成果は広く社会へ向けて発信されるほか、優れた成果は海外の学会などでも発表される。
修士論文の優秀者は全教員の参加のもとに発表会が開催され、分野を跨いだ総合的な見地からクリティークが行なわれる。

修士計画5,6

修士計画は建築芸術分野で専門的に学習した建築・都市デザインの芸術性および歴史性に関する深い知識を統合する設計製図の集大成の科目である。
大学院を通して習得した様々な知識や技術をもとにして、各自がその後に引き続いて研究または実践したいと考える建築・都市のテーマに関し、これを具体的な設計・計画の形に統合し、提案するものである。
担当教員や所属研究室の先輩はもちろんのこと、他系の建築学科教員や大学外の専門家とディスカッションを行なうことで設計を進めていく。
「早稲田建築」の伝統に学び、現代社会が建築・都市・環境に求めるものに応えると同時に、地球的視野と地域固有の歴史風土を理解する視点を併せもち、国際的なフィールドで貢献する能力が求められる。
6年生カリキュラムを修了した成果である修士計画を重視することにより、早稲田で教育を受けた6年間でなにを見つけて卒業するのか、問題を解くのではなく問題を作ることに最終的な評価の力点を置いている。