• HOME
  • 新着一覧
  • シンポジウム「早稲田建築」の覚醒 のご案内(9/16)

シンポジウム「早稲田建築」の覚醒 のご案内(9/16)

建築学科OB組織である稲門建築会は、以下のシンポジウムを企画しています。
皆様、ふるってご参加ください。(申し込み不要)

シンポジウム「早稲田建築」の覚醒

【日時】9/16(火)18:00~
【会場】57号館201教室
【パネリスト】中川武氏  早稲田大学教授・博物館明治村館長
       亀井忠夫氏 日建設計 取締役常務執行役員 設計部門統括
       内藤廣氏  建築家・東京大学名誉教授

【稲門建築会事業委員長 関野宏行より】
「早稲田建築」は早稲田大学に関係する建築関係者が目指す建築の総称です。
勿論多様な考えがあると思いますが、大学名を冠にした建築を建築界の潮流とし
て標榜する事例は他大学では、あまり考えられない、ということから私たちは考
えたいと思っています。

早稲田大学に建築学科を創設した佐藤功一は「都市美」を語りました。それは技
術力を背景に近代化する建築や都市において、かつて尊重されてきた歴史や文化
そして美学を大切にし、先端技術に目を向けながらもデザインする価値を大切に
してきました。
デザインとは単なる意匠という狭い意味ではありません。意匠と機能・技術は対
立関係にあるのではなく、美しさを伴ったバランスを持つデザインによって、機
能的にも技術的にも優れた建築として統合できるのです。早稲田建築は、デザイ
ンの意味をしっかりと理解している価値が高い建築として、機能や技術偏重の建
築と一線を隔してひとつの潮流を形成してきました。
しかし現代は、多様な価値観が乱立する状況にあります。その中では早稲田建築
というカテゴリーも百花繚乱する価値のひとつとなり、その影響力の重要性は薄
れました。しかし現在の大きな価値の潮流として、早稲田建築が受け継いできた
価値観に、今の時代から近づいてきているように思います。早稲田建築を身体に
染込ませている私たちは、真の日本の豊かさや、日本の都市の魅力を生み出すこ
とに貢献しやすい時代ではないでしょうか。

稲門建築会は建築を実践する社会人、そして大学で教鞭を取る教育者と、これか
ら社会で活躍する学生たちと共に構成されます。この集団が早稲田建築と言う価
値でつながり共に行動することで、今一度私たち自身が早稲田建築の価値を再確
認したいと思います。そして稲門建築会は、単なるOB会としての交流団体に留
まることなく、現在の都市や建築を変えて行く建築に想いを持つ集団でありたい
と思います。

そこで大学や社会で活躍する建築家の皆さんに参加いただくシンポジウム「早稲
田建築の覚醒」を実施いたします。「早稲田建築の覚醒」、このメッセージは稲
門建築会からの呼びかけです。早稲田に学び、早稲田OBとして建築や都市に関
わっている方々が、何を創造し続けているか、その価値のありようを語り合いま
しょう。そうすることで、自ずと早稲田建築のアウトラインと私たち自身の課題
や行方が浮かび上がってくると思います。
是非、多くの会員の方々に参加をお願いいたします。