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建築学科の伯耆原智世専任講師が日本建築学会にて2023年度日本建築学会奨励賞を受賞しました

建築学科の伯耆原智世専任講師が日本建築学会にて2023年度日本建築学会奨励賞を受賞しました

受賞者氏名:
伯耆原智世専任講師

受賞機関名:
日本建築学会

賞名称:
2023年度日本建築学会奨励賞

受賞論文:
燃え止まり型木質耐火構造部材における要求耐火時間に依らない適正な燃えしろ層厚さ
燃え止まり層に難燃薬剤処理スギ集成材を用いた小型試験による検討
日本建築学会環境系論文集 第84 巻 第761 号/pp.607-614/2019 年7 月

受賞理由:
本論文は、木質耐火構造部材のうち、燃え止まり層を有するタイプを対象とし、燃えしろ層が耐火性能に与える影響について実験的に明らかにしたものである。特に、厚みを確保することで耐火性能の向上を期待していた燃えしろ層に関して、加熱時間とその厚さによっては、却って耐火性能が低下することを指摘している点は独創的である。この仮説に対し、一方向加熱の実験ではあるが、現象を説明するには十分な条件により検証がなされている。また、実験における条件設定、計測項目に対し、試験体製作の工夫や、実験後の観察・分析の緻密さや丹念さが見てとれる。この研究によって得られた知見については、今後も分析を進め、主要構造部位の特異性をはじめ、具体的なメカニズムの更なる解明が期待される。以上の理由により、本論文は日本建築学会奨励賞にふさわしい論文として高く評価できる。