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建築学科の授業

設計演習D,E3

設計演習Dでは、家具スケールから建築、都市スケールにいたる、主としてアイディアや着想を重視したデザイン演習である。
対人間,対自然,対都市環境的なコンセプト・ワークを中心とし全5課題程度の短期設計演習課題となっている。
設計演習Eでは設計演習Dを発展させ,より複合した機能、建築と他の建築,あるいは建築と都市の関係を視野にいれたアイディアを問う。
都市に内在する空間,そのネットワークなどを題材とする全5課題程度の短期設計演習課題である。内1課題程度は外部よりゲスト出題者を招いておこなう。
毎週提出されたスケッチや模型をもとに、広く一般社会で活躍する建築家・デザイナーの非常勤講師を交えての講評ならびにディスカッションを行なう。
建築や空間デザインに関わる自らのアイディアや着想を、比較的短時間の内に目に見える形(ドローイングや模型など)に表して、他者に対してプレゼンテーションできる力を培うことを授業の到達目標としている。

設計製図Ⅱ3

設計製図IIは、建築学各分野で学習中の知識を統合する設計製図の中核となる。
題内容は、製図Iをふまえ、より社会性を持つものとなり、利用層も広範となる。また機能も複雑なものに取り組む。
ここでは社会的な視野と、地域に固有の歴史風土を理解する視点が必要となる。
同時に、各問題について十分に検討し、社会的な背景に目を向けることから、現代社会が建築・都市・環境に求めるものを知る。半期を通して2つの課題に取り組む。
指導は、建築設計を主軸とする計画系の専任教授に加えて、第一線で活躍する建築家を非常勤講師として招いて行う。
第 1 課題では、アート(美術作品)アーティスト(作家)をテーマとし、他分野(芸術)への理解を深め、建築が異分野とどう関わるかの最初のスタディを行う、建築・都市のデザインおよび芸術性に関する幅広い知識を身につけ諸分野の知識を統合し、創造的な空間の提案をする能力を培う。
第2課題では、学校建築の設計を通して、建築のプログラムを問い直すことから取り組む。
「地域社会」「都市と環境」などが一つの課題の内容で入り込み、複合する空間を設計する。
社会に対する専門家としての倫理観を培うとともに、建築に関する自らのアイディアを広く社会に提案する能力を鍛える。

設計製図Ⅲa3

設計製図Ⅲaは、建築学各分野で学んだ知識を統合する設計製図教育の中核をなす。主に計画、デザインを志す学生を対象とする選択必修科目である。(設計製図IIIb/工学系参照)

課題は、より広範な社会的な視点、文化的な状況、都市計画的なアプローチを持つものとなり、さらに高度になる。特に関連する諸分野の知識を統合し創造的な空間の提案をする力を養うと共に、建築作品を成立させる為の論理性を高め、建築に関する自らのアイディアを広く社会に提案する能力を鍛える。あわせて、素材の取り扱い、都市や地域などの周辺環境との対応、建築の社会性等の諸条件を把握など、先進的な知識を積極的に吸収し「早稲田建築」の伝統に学び、現代社会が建築・都市・環境に求めるものを知る。 指導は、建築計画、都市計画、建築史の講師陣が集まり、多面的な視点から行う。 
2つの課題がその年度前期の状況に応じて出題され、課題説明時に詳述される。第一課題ではより規模も大きく都市的で複合的な機能を持つ建築の設計に取り組み、第二課題では各学生の出身小学校を敷地とし、新しいこれからの「小学校」を設計するハイパースクールの課題が出題されている。

設計製図Ⅲb3

この科目は、意匠に加えて構造・環境・設備・生産の各分野に関する工学的な事項を総合的に検討した上で、各自の設計課題をまとめることに重点を置いている。
すなわち、基本的な建築計画を行うとともに、その構造設計、環境・設備設計並びに建築の詳細部位・納まりなどの設計を実施することによって、建築物に おける各種の工夫や仕組みを理解しながら図面として仕上げる。
まず与えられた課題について各自がその基本設計を行う。その設計内容について環境・設備的視点からは、避難計画および建築物の室内環境などについて検討する。また、構造的な視点からは、その一部分について構造解析を行い、構造図を作成する。生産的視点からは、仕上げ表の作成、建物の主要な矩計や納まり部分についての詳細を検討し、その図面化を行う。また、敷地における建築法規のクリアなど、実際に建物を建てるのにどのような図面が必要になるかを学習する。
本課題は、鉛筆描きで図面を作成し、青焼きにして提出する。これは手書きでしか得られない図面への集中力の育成と、設計計画の身体的理解を目的としている。

建築構造製図3

既存の中規模ラーメン構造について,鉄筋コンクリート構造および鉄骨構造の構造図を学ぶことにより,建築・都市のデザインに関連する構造に関する知識を身 につけ,創造的な空間を提案する設計全体の中での構造設計の位置づけを理解し,設計の成果が正確に伝わる製図方法を学ぶ.授業時間中に平行定規を用いて A2版ケント紙に製図を行うこととする.

環境設備製図3

建築設備は、建築の性能・機能を決める重要な要因で、その設計・施工の巧拙が、できあがった建築の質や使い勝手に影響するところはきわめて大きい。
ダク ト・配管、各種機器等の配置は設備の機能を十全に発揮させる上で賢明な設計が必要で、そのためには、建築計画、構造等と、これらの設備的要素をどのように 調整するか、合理的に考えて行く必要がある。
その基本的な理解は、環境・設備分野に進む場合だけでなく、意匠、構造、施設管理など、建築のあらゆる分野の 専門家に必要である。
しかし、建築設備の主体をなす機械、ダクト、配管等は、建築空間からは見えない部分に置かれることが多いため、どのような仕組みになっているかは、講義等では理解するのが容易でない。
本科目は、建築物の空調・衛生等の設備について、初歩的な設計と製図の作成、更に設備機械・機械室の見学を通じて、設備の要素としてどのようなものがあるかを把握し、設備と、意匠・構造等とのかかわりを理解できるようにすることを目的とする。